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赤い花~情欲の檻の中で~

第4章 MemoriesⅢ

 彼女はベッドに引っ繰り返った男のベルトを緩めた。ズボンのファスナーを下げ、ゆっくりと降ろしてゆく。
 祥吾の趣味は身体にぴったりフィットするビキニブリーフだ。この三年間、それ以外の下着を身につけているのを見たことがない。
 股間を嫌が上にも強調するデザインは悪趣味としか言いようがない。しかし、こんな男を一途に恋い慕っていた時期も確かにあったのだ。

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