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赤い花~情欲の檻の中で~

第4章 MemoriesⅢ

 祥吾はまたも鼻を鳴らし、嘲笑を滲ませた声で言った。
「奉仕っていうのは、口でするんだよ」
「口でするって、どういう意味なの?」
 祥吾の言葉は謎が多すぎる。
「だから、お前の口で俺のを舐めたり、色々なことをして俺を気持ちよくさせるんだよ」
 焦れたように叫ぶ男を美華子は冷め切った瞳で見つめた。そういえば、男性向けのアダルトビデオなどでは、そういうのが主流だと聞いたことはある。

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