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赤い花~情欲の檻の中で~

第4章 MemoriesⅢ

 個人的な話になると、いつもさりげなく交わされたし、デートといえば、会社帰りにこうしてホテルに寄り、その後、このラウンジで一時間から二時間程度呑んで帰るだけだった。
 二人で食事すら取ったことも満足にないのだ。確かに、これでは付き合っているとはいえなかったかもしれない。などと今更、考える自分はやはり大馬鹿なのだろう。

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