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海蛍

第9章 想い出の海

兄貴への嫉妬・妬み
蛍への愛情・嫉妬
自分自身への僻み・嫌悪感


行き場のない感情をぶつける場所を探し・・・・



今に至る。


俺はどうしたいんだろうか。



俺はこのままだと蛍を壊してしまうかもしれない・・。



もしまた今日みたいな突発的な行動に出てしまったら


俺は自分を止める事が出来るのだろうか。



理性を失わず済むのだろうか・・。



結局海に来ても気分も何も晴れないまま足取り重く家に向かう。






はぁ・・・。


家へと続く階段の下で小さく溜息。

意を決して階段を上ると同時に上からぱたぱたと下ってくる足音が。

俺は止まって足音の主の出現を待ってると・・・・蛍だった。







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