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海蛍

第9章 想い出の海

俺は急いで蛍の元へ走って行き蛍の背後から男の腕を掴みあげた。


どうしてやろうか?

蛍を触ったこの腕、どうしてやろうか。

へし折ってやろうか。

粉々にしてやろうか。


俺は掴む腕を自分の握力を最大にして握る。


男は何やら言ってるけど蛍を汚い手で触った怒りで俺の耳には何も入らない。

俺は男を見据えながら出来るだけ蛍から離し一言“失せろ”と言うと男はバカ面で逃げて行った。


バカが!
次蛍を触ったらマジで手砕いてやるっ!!!!




俺は蛍に目を向けると怖かったのか少し震えていた。

その姿を見て安堵感が生まれる。



蛍に何もなくて良かったぁ・・マジで。


俺が居なきゃ蛍は今頃・・なんて考えるだけでゾッとする!!!

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