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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

「なぁ・・蛍。寝れないの?」


と、雅人がソファーに座ってボーッと考え込む私の顔を覗き込む。


『あ・・ごめん。起こした?』

「最近あんま寝れてないみたいだけど・・・大丈夫?」


『うん。大丈夫』



心配して私を見つめる雅人の視線が申し訳なくてつい目を反らしてしまう。



寝れない理由は雅人とハルと自分の事なのに・・。


心配なんかしてもらうのが凄く申し訳なくて心が痛い。













「そんなに遥人が好きなの?」

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