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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

・・・・ぇ


「そんなに遥人がいいの?」


と反らした目線に自分の顔を持って行き私と目を合わせ雅人が全く想定外の言葉を吐いた。



『え・・え・・・何言って・・』

「蛍はまた自分を誤魔化して俺の傍に居るの?



俺はそれでもいいんだけど。」



なんてニコッと笑って言うけど、目は全然笑ってなくて。

ずっと私の視線を捕えたまま離さない。



『ま・・雅人?』


雅人は少し苦笑しながら



「俺、知ってたよ。蛍と遥人の事。」



と言った。

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