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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

・・・いや。



ここでたまたま海を見てた所に

たまたま遥人が居て

たまたま声を掛けたのが蛍という

たまたまが何度も重なる偶然



そういう事もあるかもしれない。



なんて無理矢理思おうとするけど



んなわけねーじゃん。



と別の俺が突き放す。



そうだよな・・。
そんなわけねーよな・・。


なんてすぐ肯定してしまう俺。




何度見ても目の前の2人は

俺の彼女

俺の弟


この事実は変わらなくて。


こっそり隠れてそんな2人を見てるのは


彼女の彼氏で

男の兄


の俺。






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