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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

それから毎日

『俺の事好き?』

「好きだよ」

が、まるで日課のように

1日の儀式のように俺は聞いて君は応えてくれた。


君が“好き”以外は言えない立場だという事を十分理解した上での事。


それでも1日君から“好き”だと聞けると凄く嬉しくて何でも頑張れた。


どんな意味の“好き”でも俺には1番の魔法の言葉だったんだ。



そんな感じでゆっくり


本当にゆっくり2人で少しづつ少しづつ幸せを積み重ねながら過ごしてたある日



母親からの連絡で忘れようとしていた記憶が瞬時に舞い戻った。


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