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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

『―――え・・・』

「だからね、遥人が一時帰国するらしいけどわざわざホテルで寝泊まりするって言うのよ!」


遥人が帰ってくる・・?


「ちょっと雅人からも言ってやってよ!余分な金使わず帰って来なさいって!」


遥人が日本に帰ってくる?

「ちょっと!雅人?!聞いてる?!」

『あ!・・あぁ、ゴメン!聞いてるよ。


その件ちょっと俺に任せて?』


「あらそう?じゃぁお願いね!」



俺はそっと受話器を戻し、思わずその場に立ち尽くす。




もし・・遥人にまた再会したら蛍はどうするだろうか・・。

遥人は蛍と再会したらどうするのだろうか・・。


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