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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

俺はベッドで寝てる蛍の横に入り込み
、そっと蛍を抱き寄せる。


「ん・・・まさ・・と?」

『あ、ごめん。起こしたね?』

「ううん。大丈夫」


と言いながら俺の胸に猫のように顔を摺り寄せながら安心した表情で目を閉じる蛍。


凄く凄くその仕草が可愛くて、俺は優しくおでこにキスをする。


『蛍?』

「なぁに?」

『俺の事好き?』

「好きだよ?」

『じゃぁ・・俺から離れたりしない?ずっと傍に居てくれる?』

「雅人?そんなの当たり前でしょ?雅人の傍に居るよ」


と言って俺の唇にそっとキスを落とした。


『ありがとう、蛍。おやすみ』

「おやすみ、雅人」


蛍は俺の腕の中でスースーと寝息を立てながら眠る。



俺はそんな蛍を見つめ、ぎゅっと抱き締め決めた。





人生最大の賭けに出る。



という事を・・・。

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