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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

雅人の気持ちが分からなくて戸惑う私を真っ直ぐ見つめながら


凄く優しく、凄く切ない声で



「蛍が好きだからだよ?」



と首を傾げ雅人は微笑んだ。



『私が好き・・だから?』

「最初は蛍と遥人をどうにか切り離してやろうって思う一心だったよ。


でも・・」



雅人は私の頭をポンポンとして
そっと私を引き寄せ耳元で




「―――――。」



と囁いた。

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