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海蛍

第22章 海蛍

私は自分の横をポンポンと叩いて座るように促す。


それに気付いたみたいで私の横に座り海を眺める。



「綺麗だなぁ~」

『うん!凄く綺麗だよ!ありがとうっ』


と言うと嬉しそうにニコッと笑って私の頭を優しく撫でる。


その大きな手の温もりで頭が少し温かくて・・何だか心地いい。


そして私を抱き寄せ耳元で


「来年も再来年もずっとここに一緒に来ような」

と言う彼の声が気持ちよく響き幸せ気分がもっと上昇。


『うんっ。一緒に来ようね』


私の応えで更にぎゅぅっと抱き締める。

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