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「お目覚めですか？
　レミサ様。」

「ん？
　じいや？」

ここは
あの大きな建物の中。

「あら？
　ここは？」

「レミサ様。
　どうぞこちらへ。」

案内された先には
この国の王様
――奴隷たちの主人がいた。

「レミサ様、
　よくいらっしゃいました。」

深々と頭を下げる。

レミサも頭を下げる。

「ここは？」

「はい、
　レミサ様。
　ここは
　ドレイン王国の城内です。
　貧乏な国でして
　お恥ずかしいですが
　レミサ様のような
　お姫様を迎えることができ
　とても光栄です。」

召使たちがこっそり話す。

「ドレイン王国って
　そのままじゃないですか。
　ご主人様。
　しかもここ、
　ジョルパキン国内だし！」

レミサも返す。

「こちらこそ、
　このような機会があることは
　とても喜ばしいことです。
　正装でない事を
　お許しください。」

「では、姫、
　食事としよう。」