テキストサイズ

許嫁から始まる恋

第5章 EPISODE #5


小春の家に到着して、
小春の前に現れたら、小春は目を
丸くして驚いてた。

そりゃあ、そうだろうな。

今日学校で初めて会って、その後に
家で会って、許嫁ですなんて言われたら
誰だって驚く。


 「お父さん?あり得ないから。
 私が教師と許嫁だなんて、しかも
 同じ学校でクラスの担任が許嫁だなんて
 あり得ない。てか、認めたくないから」


小春はそう言い残して、リビングを
出ていきパタパタパタと足音を発て、
階段を登りバタンと扉を閉める。


 あり得ない。認めたくない。


グサッて胸に刺さった。
結構傷ついた。

落ち込んでいると風呂上がりの冬馬が
リビングに現れた。


 「…父さん達おかえり。
 んで、先生はなんでここに?」


タオルで濡れた頭を拭きながら、
キッチンへと向かう冬馬。


 「冬馬。今日から遙君はこの家に
 住むことになった。」

 「ふーん。て事は父さん達旅行?」


流石冬馬。冷蔵庫からお茶を取り出し、
お茶を飲む。


 「そういう事。」

 「わかった。行ってらっしゃい。」

 「あぁ。じゃあ、いってきます」


そう言うと、小春の両親は事前に
用意していたキャリーケースを持ち家を出る。

飛行機は夜の便なんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ