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許嫁から始まる恋

第8章 EPISODE #8



拾ってくれた相手は、遥だ。


 「ありがと、ございます。」


私は遥の手に置いてある桜のストラップを
貰おうとする。


 「普通にしてないとバレるよ?」


遥からこっそりと耳打ちをされる。
周りは見てもないし、バレてもない。

本当に一瞬の隙をついて、私に耳打ち。


 「…っ!?」


私は驚き、遥を見る。
でもあの笑顔じゃない。

"無邪気"な笑顔。

私は、ばかって口パクで言って
早足で校舎へと向かう。


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