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許嫁から始まる恋

第8章 EPISODE #8



 「鮫島 遥」


なんで知ってるの?
なんで遥が私の家に居るって
知ってるの?

憂は私を自販機に隅に追い詰め
私の顔の横に手をつき私を逃がさない
ようにしている。


 「あいつはいいね。こんなに
 可愛い子と一緒に居るんだから」


憂は俯いてる私の顎をクッと上げさせ、
目があう。
冷たい氷のような瞳。
憂の瞳から逃げたくても
逃げられない。


 「俺が先に貰おうかな」


そう呟くと憂の顔がだんだんと近づく。


 「おい。憂、それ以上触るな」


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