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許嫁から始まる恋

第8章 EPISODE #8



自販機のジュースのボタンを押して
ガタンと音と一緒にジュースが落ちてくる。
しゃがんでジュースをとろうとすると、


 「東雲さん」


聞き覚えのない声に振り向く。
そこには、


 「麻生、くん?」

 「憂でいいよ」


彼はしゃがんでいる私に近づき
自販機からジュースを取り出す。
そして私に差し出す。


 「はい」

 「あ、どうも」


ジュースを受け取り、私は立ち上がる。


 「あいつが、世話になってる
 みたいだね」


あいつ?


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