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君に届ける最後の____

第1章 出会い、そして___

上品な笑い方、キレイな言葉使い。
かつて人にここまで見とれたことがあっただろうか.....?
青年は自分でも分かる程にその女性に見とれていた。
「あの.....私の顔、何か付いてらっしゃる?」
「いえ.....あまりにおキレイだったものでつい見とれてしまいました.....」
彼女につられて自分までもが言葉使いに気を遣ってしまう。
それほどまでに彼女の全ては青年を魅了していた。
「フフフ......それは誘ってらっしゃるの?」
そう言われ青年は我に帰った。
今、俺何て言ったっけ?え-っとえーと........
何度思いだそうとも思い出せずにいると見かねたのか彼女が
「私はそんな.....見とれる程にキレイだなんてもったいないです......」
「えっ?.......でも、凄くキレイです。ホントに。」
「面白い方.....愛菜です。井藤愛菜。私の名前。」
「俺は夏目風也。」
こうして俺は入院して以来初めての友達が出来た。

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