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君に届ける最後の____

第2章 並列繋ぎ、恋人繋ぎ

「病室....どうやって聞いたんですか?」
ほんの少しの疑いの意を込めた目で見ながら彼女に問う。
すると意外な答えが帰ってきた。
「嘘、嘘、ホントは昨日バレないように尾行しちゃったの」
尾行.....。
一瞬聞き逃しそうになったが、彼女は確かにそう言った。
「尾行....ですか....?そんなぁ、まさか、だって。看護師の方に見つからずにここに来れる訳ないっ。ないっ絶対無理なはずです!!」
やけに無理なことを主張して言ってしまった。
しかし、実際無理なはずだ。
看護師に見つからずに此処まで来る。
それが出来たら自分だってとっくにやっている。
「無理じゃないよ?だって....」
そこまで言ったところで、彼女の言葉を遮るようにして病室の扉が開いた。
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