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暗い少女は明るい少女?

第16章 修学旅行記2

純は吹き出した。

「何?僕、なんか変なことでも言った?」

僕が純に言うと純は笑いながら、

「いや、柊一ってかわいいものが意外に好きなんだと。」

「悪いか?」

「いや、いいんじゃねえの?」

僕たちは二人であれこれ言いつつ買い物を終わらせ、バスに乗り込みホテルへ行った。
僕は窓際で窓枠に頬杖をついて外を見ていた。
夜のせいかホテルに行くまでの少しの時間でも寝ている子がいた。

(こんなきれいな夜景を見ないなんてもったいない。)

「純、」

呼びかけ、僕は呆れた。
スー、スー
軽い寝息を立て寝ていた。
純の通路はさんで隣の席では美奈が寝ていた。灰音はその隣で景色を見ていたが視線に気づいたのか振り向き、始めて美奈が寝てるのに気付き僕に向かって笑った。

「菊川兄妹はお休み中か。」

僕はだれにも気づかないように呟いた。

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