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暗い少女は明るい少女?

第56章 今しか出来ないこと

その後、有名は某ブランドのお店に入る僕たち。
そのお店は男モノも女モノもあるお店だったのだが…
コレ、灰音だな。
僕の目に止まったのは鮮やかな細い水色と白の横縞のVネックのTシャツだった。
涼しげな印象を持たせるそのシャツは灰音にぴったりだった。

「なあ、灰音…」

「柊一!コレ、どう?」

灰音にそのシャツを持っていこうとした瞬間、灰音が半袖のワイシャツを持って現れた。
薄いグリーンのワイシャツなのだが男モノではないか。

「灰音、ソレ、男モノだよな?」

「いや、柊一にどうかなって。柊一こそ、そのシャツ…」

「いや、灰音に似合うかなと…」

互いに顔を見合わせる。
如月が呆れてる。

「やっぱりお前ら、揃いも揃って…」

相沢さんは朗らかに笑って言った。

「良いんじゃない?あと、それ、試着して着たら?似合うと思うよ。」

相沢さんに言われたんじゃ断れない。
ワイシャツは灰音らしくデザインも良いし、生地も良かった。
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