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暗い少女は明るい少女?

第20章 クリスの話

「だとしたら、お嬢様はどうなさいます?」

「え?」

「私が誰か好きな人と結婚してこの「執事」と言う仕事を辞めたらすみれお嬢様はどうなさいます?」

すみれは答えに詰まった。
クリスが執事を辞めるなんて思いもよらなかった。
いや、いつかは辞めると思ってた。でも遠い先のことだと思ってた。
すみれの表情を見てクリスは笑った。

「大丈夫ですよ。お嬢様が奥様になるまでは執事でいますから。」

(私が奥様?)

すみれには想像もつかない遥か未来のことであった。

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