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暗い少女は明るい少女?

第29章 夏休みの出来事

「え?海浜公園?」

「ええ。何か問題でも?」

夏休みの前日、灰音から行先を聞かされた僕と純は予想外に行先が単純だったことに少し驚いた。

「でも泳ぐような所じゃないよ?」

「つまり鑑賞用ってか?」

僕が言うと灰音と純が笑い出した。

「???」

「柊一、何言ってんの?鑑賞って美術品じゃないんだから。」

「ある意味、柊一には才能を感じるよ。」

僕はそんなに可笑しなこと言ったかなと思った。
いつも真面に言っても笑われる。
きっとこれが僕の天然な所なのだろう。

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