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暗い少女は明るい少女?

第35章 倉敷へ

バスでは僕たちはバラバラに座った。
ゼミのクラスでは男の子は極端に少ない。
僕を入れてたったの3人だった。
桐原亘(きりはらわたる)と紅竜(くれないりゅう)の2人だ。
桐原は切れ長の目で少しキツイ顔立ちだが話してみると面白い人だ。
紅は金髪のなかなかのイケメンで少し天然男子だった。
行先は岡山県倉敷市の美観地区である。
ピカピカの天気である。

「北条、一緒に回る?」

桐原が聞いてきた。

「いいけど。相沢さんもいいか?」

「相沢さん?女子と回らないのか?」

「集団に入れないらしいから。」

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