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暗い少女は明るい少女?

第2章 灰音という少女

10年前…

「ヒックヒック…」

僕は泣いていた。何が原因だったか記憶はないけど、僕はとにかく泣いていたんだ。

「どうしたの?」

上から声がかけられた。僕はその人物を見てハッとした。
少女だった。真っ白のワンピースを着て長い黒髪を両側に3つ編みにしていた。色白で天使みたいだった…。

「だあれ?」

「あたし?あたし、水沢灰音。」

それが僕と灰音の出会いだった。

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