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暗い少女は明るい少女?

第11章 文化祭 模擬店編

そして当日

「あっ、あの子かっこいい!」

人気が高い執事はやはり純。 
茶髪で色白で線が細い美少年はまさに王子様なのだろう。

「あの子、すごいカワイイ!」 

人気が高いメイドは美奈だった。
茶髪の綺麗な目が印象的な美少女はメイドというよりお嬢様だった。

「全く、純と美奈の人気は凄いよなあ。」

「ね。なんか若干、悔しいくらい。」

ちょっと離れたところで僕と灰音は感心しながら眺めていた。
その時

「柊一!」

「呼ばれているわよ。」

「分かってる。」

僕は店の入り口に立っていたクラスメートに声をかけた。

「何?」

「ご指名だよ。」

「は?」

「こんにちは。柊一さん。」

「すみれさん?」

店に来たのはすみれさんだった。

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