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暗い少女は明るい少女?

第46章 北条柊一という人物

「良い子だよ、あの子は。」

人を見る目がある水沢さんが言うなら正しいだろう。
水沢さんと柊一くんの高校時代からの共通の友人、菊川純くんはこう言っていた。

「友達思いだね。すごく優しい子…でもそれ故…」

純くんは軽く俯いて言った。

「自己犠牲の精神。」

「えっ?」

「他者のために自己の労力や生命を捧げること。心理学ではこんな観点がある。」

そう言いながら純くんはWikipediaの画面を見せた。
TOSHIBA製,Windows7だ。

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