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暗い少女は明るい少女?

第14章 すみれの話

「ギリシア神話ですね。ペルセウスの冒険とかですか?」

「勝手に見ないでよ」

「失礼いたしました。」

クリスは執事としても最高だ。イケメンで長身な上、礼儀正しい。

「お嬢様、プラネタリウムに行きませんか?」

「???」

「ギリシア神話とつながりが深い星座をみるのも良いかと。」

「そうね。そうするわ。」

クリスの運転で市外にある大きな博物館に連れて行ってもらおうとしたが、

「ちょっと、その恰好で行く気?」

クリスの恰好は執事服である。

「何か問題でもございますか?」

「大問題よ。公共の場所行くんだから、普通の恰好してよ。ポロシャツにジーパンとか。」

「承知しました。」

何ですみれがそんなこと言うか理解できなかったが一応従うことにしたクリスであった。
クリスは結局、黒いポロシャツにジーパン、すみれは水色のワンピースになった。

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