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暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

「じゃあ、美奈の時はどうして?」

「その場限りだったから。学校みたいに毎日、来るところじゃあ無いからね。」

女の子だけだったしと言う。
その後、自嘲するように笑って言う。

「まあ、店の裏で不良の男に殴られるってのは想定外だったよ。そう簡単に解決しないのは想定の範囲内だったんだけどね。」

「その守りたい子ってどんな子?」

「…僕の幼馴染み。可愛くて明るくて優秀で…。僕が止めなくても全く怒らないんだ。僕が止めたら巻き込まれるのが分かっているんだろうな。頭が良いアイツのことだから。」

本当は僕が怖いだけなのに。と言って更に俯く。

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