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暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

「ふーん。灰音って高校の頃はちょっとなんつーか…」

「暗い感じ?」

ここは大学のキャンパス内の食堂。
柊一、純、如月の3人は高校時代の思い出について話していた。

「そのあと、灰音はどうなったんだ?」

「山梨すみれが転校してきて少しずつ変わったんだよな。でも本来の灰音は今の灰音なんだ。高校の頃はちょっとなんつーか、本来とは違う灰音だったんだ。」

すみれが灰音を変えてくれたことに関しては感謝してもしきれないと柊一は思う。
純は柊一を見つめながらまた柊一とは別のことを思っていた。

俺もコイツに会って変わったんだよな…
…と。


Fin.

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