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バイバイ弱い自分

第2章 弱い自分




ある日

山井さんが授業中もいなかった


私は授業が終わると先生に

『スマンがこれを資料室にもって行ってくれ』

地図を渡され嫌々資料室へ


中庭を通り過ぎようとしたとき


山井さんがいた


泣いていた


泣いている顔もやっぱり美人だった


だけど涙がたくさん出ていた

『山井さん…』


いてもたってもいられなくなった私は山井さんに話しかけた


『な…何?』

ちょっとおびえたような弱々しい返事が帰ってきた


『大丈夫?』

『大丈夫…じゃない』

『えっ?』


『なんでねぇなんであたしがイジメられないといけないの?あたしなんかしたかな何がダメだったのただあたしは普通に中学生生活を過ごしたかっただけなのに』


山井さんは真っ直ぐな瞳で私にぶつかってきた

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