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それでも、私は生きてきた

第47章 預かりますよ

小田さんと待ち合わせ場所を決め、
小田さんの自宅へと向かった。

小田さんの家族に会えるのは、
嬉しかった。

小田さんの奥様、お子さんとは、
仲良くさせてもらっていて、
何度も面会に来てくれた。


小田さんの自宅へ到着し、
母は笑顔の優しいお母さんとして
小田さん家族に挨拶を振舞っていた。


ご迷惑おかけしました。面会も、差し入れも、ありがとうございます。

挨拶を交わし、
一度、母と共に地元に帰ることを、
自らの言葉で伝えた。


その後は?
と、聞かれ
黙り込んでしまった。


母はニコニコした表情のまま変わらなかった。


ウチで預かりますよ。コッチに住み慣れてるし。なぁ?

作り笑いを浮かべるしかなかった。




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