無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

母との長いドライブの時間。
高速道路に乗ってまだまだ長い距離を走る。

一緒に過ごしていた頃は、
母は遠出を嫌がる人だった。

免許もなく、
運転を代わる事も出来ない私が
遠出を誘うわけにも行かず
いつも
地元近辺で買い物をする程度だった。

それが
今は。

1人で遠くまで私を迎えに来て。

2人で長い長い距離を走り。

そして、
また私を乗せて走る。

私が降りたら、
また
母は1人で
この長い距離を走るのだ。と思うと、

母が
すごい人に思えた。