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それでも、私は生きてきた

第65章 再会

父に会いに行く。
と、決まって
私の頭の中は忙しかった。


父にお弁当を作りたい。
大人になった自分の姿を見せたい。
手土産は何がいいだろう。



彼に相談をしながら、ウキウキした心は踊りながらも緊張した。

急遽、百円ショップに向かい
使い捨てにしてもいいような弁当箱。
お弁当のオカズを用意。


出発時間前までに。と、
頭の中で立てたスケジュールは忙しかった。


父の好きな焼き魚。
昔よりは上達した卵焼き。
父のツマミを作っていた頃を思い出しながら、
父が好んでいたメニューを詰め込んだ。


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