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それでも、私は生きてきた

第66章 母の告白

そのメールを見た瞬間、
なんて表現すればいいのかわからない思いに包まれた。

隣に彼が居た。
何も言わずに、母のメールを開いたまま携帯を差し出した。

なんで読むの!消しなよ!


うん。


もう寝なよ。考えなきゃいいから。

うん。





………

あの日の自分の感情は、今でも整理が出来ない。

父のネタばらしをする事が母の目的だったのか。

父を褒める私が面白くなかったのか。

父への腹いせのつもりだったのか。



母の本音こそが、
私にはわからなかった。

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