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それでも、私は生きてきた

第67章 残酷な選択肢

炒め物をしている最中、急激な吐き気に襲われた。
彼を呼んで、

ちょっと炒めといて…気持ち悪い…。

と、頼んだ時。


妊娠したんじゃないの?


その一言に、
なぜだか
頭が真っ白になった。



これ、ツワリ…?






私は、20歳で不妊症と言われた。
何度も何度も若さゆえに、
自分の体を試すように避妊をせずに遊びまわった。

その度に、

私は命をも授かれないんだ。
と、
絶望していた。


私が妊娠できる体なワケが無い。


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