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妹えっち!

第21章 看病







 熱で弱っているからか、お兄ちゃんが可愛かった

 ふらふらする身体を支えると汗臭くもあるけどいい匂いがして、そんな風に思う自分が変な気がして、病人と同じくらい璃乃は顔を赤くした



「汗かいた?」
「わりと…」
「脱いで、拭くから」



 胸板と背中が現れる

 すごく男性的な体つきと、言いなりになるお兄ちゃんにちょっとだけ変な気分になる



「…気持ちいい?」
「あぁ…いいよ」



 お湯で絞ったタオルで広い背中や肩を拭いていく



「腕あげて」
「ん…」
「次、こっち、早く」



 命令しながら脇を拭く
 なんだろう…本当に変…



「次、前―…」



 熱があるだけだ
 でもまるで興奮してるみたく顔が赤いお兄ちゃんを見て、璃乃の心拍数は一気に跳ね上がった

 目が合って見つめ合う
 熱い目で私を見てる―…

 気づいたら胸板に頬と鼻をつけて匂いを嗅いでいた



「璃乃?」
「お兄ちゃん…汗臭い」
「あ、あぁ…ごめん」



 やんわりとなじるとお兄ちゃんは恥ずかしさから謝った

 いやらしい体臭は璃乃を内側からおかしくさせて上気させる



「胸板…硬い…」
「は?」
「なんでもないよ
拭きにくいからじっとしてて」



 璃乃はキャミソールに短パンという簡単なカッコで、体を拭きながら前をうろうろ動けば隙間からチラリと胸が覗いてしまう体勢だった

 峰斗の膝に跨がり、献身的な姿勢でさり気なく密着しながらがっしりした体を隅々まで拭う



 近すぎてお互いの息がかかる

 お兄ちゃんの息が荒いのは熱のせいとわかっていても、そんなに耳元で息を吐かれたら変になってしまう

 ぞくぞくする…



 いつの間にか無言になり、璃乃は汗を拭く名目をいいことに兄の肌をたくさん触って楽しんでいた



 上半身を拭き終わった璃乃の息は淫靡で妖しく弾んでいた



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