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第13章 午後7時





もう、
どうしたらいいか、分からないまま走り続けた。




ジリリリリリリリン……
ジリリリリリリリン……




電話が鳴っていた。

きっと、
こちらへ向かうはずのお父様?お客様?

お願い助けて!


神に祈るような気持ちと期待を入り交ざりながら、受話器を受けとると



「奥様、
おめでとうございます!これからパーティーですよ。」



ゴトッ………



絶望感でいっぱいになり、放心状態で受話器を落としてしまった。



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