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ハルカ

第5章 ~困惑~

季節は、秋。

あれから私達の関係は変わった。
今の関係は、どういえばいいのだろう。

大翔は、私の呼び名を《悠さん》から《悠》に変えようとしていた。

スキンシップも増えた。

2人で出掛ける事も増えた。

私の部屋に来る事も増えた。


でも、付き合っているわけではない。
肝心な所は言わない。

『好き』も『付き合おう』とも、そう言う類いの話しはしない。

そんな関係になり、なんでも言える仲になった。
のは、いいのかもしれない。
こんな関係になり、1カ月。

この居心地の良い関係を壊したくないと思っている。



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大翔side

この関係をどうやったら壊せるだろうか。

やっと、友達のようなラインになって、少しずつだけど、悠さんが心を開いてくれた。

2人きりで出掛ける事も増えた。
悠さんの部屋に入れてもらう事も増えた。

なんか、俺達の今の関係は、友達以上恋人未満。

悠さんは、今の関係に満足なのかな?
俺としては、不満足。

スキンシップ増えたって、出掛ける時に手をつなぐ程度。
後は、たまにハグ。
でも、それだけ。
1回キスをしようとして、逃げられた。

…ショックだった。

仕方ないのかな?

でも、やっぱり好きな人には触りたい。
キスしたい。

それ以上だって…

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