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愛のため。

第102章 背中。

眠ってしまっている彼の背中を見ている。


いつもなら時間がないのに寝ちゃうなんてと腹を立てているところなのに、
今日の私は優しい気持ちであなたの背中を見つめられている。
…安心してくれているんだなって嬉しいよ。




そうだ。こんな日こそ覚悟を決めよう。





そして、さっき別れを告げてきました。




…束の間だったけどあなたとまた手を繋げて本当に嬉しかったよ。
本当にありがとう。


お酒の勢いもあったのかもしれません。
帰り際、それこそ駆け足で別れてきました。


「後悔するぞ」


…そうだね。

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