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愛のため。

第117章 あとがき。

過去2回、泣きながら抱き合ったことがありました。
そして今回最後の最後でまた泣いてしまいました。


1度目は去年年末。恋人同士での最後。
例え妊娠したとしても産むことができない。
それでもいいと、
そんな歪んだ愛情の行為を受けとめた時に泣きながら。

2度目は桜の季節。もう彼女が出来たと耳にした日。
私が可哀想だから抱いてくれてるんでしょう?と泣きながら。

3度目は夏。
本当の終わりの覚悟を決めて泣きながら。


泣きながら抱きしめ合う。
それほどに真剣だったんでしょう。

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