テキストサイズ

【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第4章 「もっと乱れて」 青峰×火神

指より数倍大きなそれは、柔らかくなった蕾を押し広げながら入っていく。


「く…ぁ…」


苦しさと快感と幸せな、その複雑な感情に生理的な涙が出てくる。

特に理由もなく零れる涙は、俺の赤い頬を伝ってシーツを濡らしていく。


「泣いてるのか?痛い?」


いつになく心配そうな表情をする青峰。

ふわりと抱き締められたかと思えば、強く抱き締められる。


背中に腕を回せば、安心感で満たされる様な気がした。


「大丈夫、だ。…ありがとう」

「よかった、心配させんなよ」

「ごめん」


耳元で感じられる熱い吐息と、甘い声に翻弄される。

抱き締められたまま挿入が再開される。


「んぁ…っ」


その気持ち良さに、青峰を強く抱き締める。

目をぎゅっと閉じて、その感覚を存分に感じた。


「きもち、い…」


心地よい体温と、安心感で包まれるのは、繋がること以上に気持ち良かった。


「ん…っ、愛してる」

「俺も、青峰…愛してる」


途切れ途切れになりながらも、必死で想いを伝える。


普段は羞恥心で伝えられないことも、今なら何でも言える。

素直になれる瞬間。


「動く、から」


いつもより余裕のない青峰の声に、愛しさが込み上げる。


「んっ…わか、った」

ギシ、とベッドが軋む。

本当に幸せだな、と思った瞬間だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ