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S×強気で恋になる

第7章 抑えられない気持ち

岡崎目線---

岡崎は鏡を見てため息をついた。
腕の引っ掻き傷。

いいよー、一筋縄ではいかないってところも。
そうつぶやく。そして昨日を思い出す。

ギプスにビニールをかぶせ、服を脱ぐのを手伝ってやる。服を脱いだ純平の身体は無駄がなく、スッキリしていて思わず興奮した。
一緒に風呂入ってやろうかと思ったぐらいだ。
でも、まだしない。
まだ手はださない。
一応患者だしな、まだ折れて二日。痛いだろうし、熱もあるからな。

ベッドの中でそう思いながら、横を見ると寝苦しそうに首を左右に降る純平がいた。やな夢でも見てるのだろうか。

てか、こいつのベットなんでキングサイズなんだ?
純平のことが知りたい。
そう思うと同時に、苦しむ顔も見たくなる。
俺は肘に近いところの骨を押した。
もちろん医者だから無茶はしない。
ほんのちょっと。

「ゔっ。。。」

一瞬しかめる顔。それがあまりに綺麗で、俺は癖になりそうだった。

うなされてる胸に手をあて、呼吸にあわせてさすってやると、安心したのかまた深い眠りにつく。

純平、可愛いな

その思いが今はもう止まらなくなっている。

ぎゅっと抱きしめ、俺も深い眠りについた。


純平目線---
昨日はいつもより寝た気がした。
休日の朝ってのは気持ちがいい。
そう思い体を起こそうとして、はっと気付く。

スヤスヤ眠る獣。
こいついたんだった。
しかも、おれの体に手を回してやがる。
ふざけてんのか。
「おい。起きろ。飯作ってくれるんじゃなかったのか。病院行かなくていいのか?」
おい!っと、起こそうとすると寝ぼけているのか右手を引っ張った。

いてっ、いてーって
まじで、おい!おい、起きろ、やめろ!

ビッー

空を切った左手の爪が岡崎の腕にあたる。
はっと、目をあけて起き出す岡崎。
「結構な挨拶だな。挨拶も知らないのか。純平、よっぽど痛いのが好きらしいな。」

そう言って、俺の上に乗った。
ギシッーーー
顔ちけぇって・・・
っーか、事故だろ!
むしろ、お前がもともと悪いー


ーーーーーっ。


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