
夏の秘密
第15章 初体験
夏「…でね…」
風太「何」
夏「…言わないでね…絶対…」
風太「俺とした事?」
夏「私が女だって事…誰にも…」
風太「…」
夏「お願い、私にはまだやる事が…」
風太「興味ない」
夏「…」
風太「大丈夫だよ、誰にも言わないから
安心して」
夏「…」
そう言うと
風太は部屋を出て行った
夏に気を使ってくれたようだが
一人になった瞬間、夏は大粒の涙を流し
泣いてしまった
夏「うっっ…うわぁぁぁぁぁ」
泣いて泣いて
体中の全ての水分がなくなると思うほど
泣いて泣き続けて
声が枯れるほど泣いて
それでも涙が枯れる事はなかった
