
夏の秘密
第25章 責任
担任「文化祭の出し物、うちのクラスは
お化け屋敷に決定しました、みんな各自
手分けして準備するように」
生徒達「は~い」
夏「文化祭か、早いな…」
文化祭の季節
思えば夏が編入してから
もう半年以上が過ぎようとしていた
今だ
晴に繋がる情報はなく
先の見えない不安な状況が続いていたが
秘密を打ち明けられる友人もでき
楽しく
過ごせていた
勇助「これっ、夏の分ね」
夏「こんなに!?」
勇助「これでも少ない方だよ」
夏「うぅ…」
渡されたのは
文化祭のお化け屋敷で使う
衣装や垂れ幕を作る為の大きな布だった
夏の担当は衣装
勇助や他のクラスメイト達と手分けして
衣装を作っていくのだが…
夏「こうやって、こう…痛っ!!」
勇助「夏、大丈夫か?」
夏「うん…」
裁縫経験はある
でもあまり上手いものではなく
何度も針を指に刺しては少しずつ衣装を
完成させていった
しかし…
夏「出来た!!」
勇助「…これは…まあ…」
夏「何?」
