
夏の秘密
第25章 責任
勇助「まあ…いいんじゃ…」
風太「ダメだな」
夏「風太!?」
風太「糸の間隔がバラバラだし縫えてな
い場所もある、ダメダメだ」
夏「…だって」
風太「もういい、貸して」
夏「あっ」
夏から
衣装を取り上げると
風太は慣れた手つきで糸を引き抜き
ものすごい早さで衣装を完成させていっ
た
しかし
驚きはその早さだけでなく完成した衣装
その出来栄えだった
夏「すごい」
風太「こんなの普通だよ」
勇助「風太は器用だから裁縫なんて簡単
だよな」
夏「はぁ…いいな~」
風太「ほらっ、俺も手伝うから」
夏「ありがとう」
勇助「…」
風太のおかげで
衣装の半分を完成させる事が出来た
残る衣装もあと少し、もう一頑張りだっ
たが…
男子①「勇助、サッカー部の出し物の件
でちょっといいか?」
勇助「えっ?でも俺今…」
男子②「後の事は二人に任せて、ほらっ
行くぞ」
勇助「あっおい、ちょっと!?」
