
夏の秘密
第26章 文化祭
総一郎「本当に?」
夏「でもそれと同じくらい風太も勇助も
好きです」
総一郎「…やっぱりか」
夏の好き発言に
思わず期待してしまったが
好きなのは自分だけではなく風太も勇助
も一緒
みんな同じくらい好きだった
でも名前が出なかった
晴の事は…
夏「あと…お兄ちゃんの事だけど…」
総一郎「!?」
夏「頑張って忘れるから」
総一郎「えっ…」
夏「ちゃんと会って話して…吹っ切るか
ら…それまで待ってて…」
総一郎「…うん」
少しずつだったが
夏の中で気持ちの変化があった
ちょっと前までは晴、晴、晴、の夏だっ
た
でも今は
総一郎や風太や勇助
三人と関わっていく内に変わり始めてい
た
夏「もうそろそろ戻らなきゃ」
総一郎「夏!!」
夏「何?」
総一郎「…差し入れ、ありがとな」
夏「うん、じゃあね」
総一郎「…」
