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夏の秘密

第26章 文化祭



『あなたのせいよ…全部…全部あなたの
せい…』

総一郎「…っ」


自分自身
あんな思いはしたくないし
誰にもあんな悲しい辛い思いはさせたく
ない
大好きな人
愛してる人なら尚更だ


夏「先生」

総一郎「…」

夏「先生、やっぱり何かあったんでしょ
う」

総一郎「…夏は…俺の事どう思う?」

夏「えっ?」

総一郎「男としてどう思う?」

夏「どうって…それは…」

総一郎「生徒に手を出す最低教師、しか
も離婚歴があって無精子、男の能力なし
こんな男どう思う?」

夏「最低だと思います」

総一郎「…だよね」

夏「最低です、そんな細かい事で悩んで
る男」

総一郎「こっ、細かいって…」

夏「教師でも離婚歴があっても…先生が
無精子でも関係ありません」

総一郎「…」

夏「先生は先生です」

総一郎「夏…」

夏「私、先生の事が好きです」

総一郎「えっ?」


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