
夏の秘密
第28章 感じるままに
勇助「暇だな…」
風太「暇だ」
総一郎「暇なら部屋に戻って勉強でもし
てろ、勉強が嫌なら外で遊べ」
風太「寒いから嫌だ」
勇助「寒いから嫌だ」
総一郎「…ったく」
季節は冬
共同スペースにストーブはあるが
寮の各部屋にストーブなどの暖房設備は
なく
風太と勇助はこの寒さを凌ぐ為
毎日のように保健室を
訪れていた
勇助「あぁ~暖かい」
風太「こたつ最高、俺の部屋にもほしい
な」
勇助「俺の部屋にも!!」
総一郎「バカッ、各部屋にこたつなんて
予算の関係上、無理に決まってるだろう
若いんだから我慢しろ」
勇助「夏も毎日寒いって言ってた」
風太「言ってたな」
総一郎「当たり前だろう、男と女じゃ体
の作りが違うんだから」
風太「確かに、夏は痩せてるもんな」
勇助「でも触り心地は良いよな」
風太「確かに」
総一郎「特にあの太ももが」
夏「ちょっと!!外にまで聞こえる声で
話さないないでよ、恥ずかしい…」
